新しい治療に興味ある方へ

新しい治療として、自分の口腔粘膜から人工的に上皮シートを作成し、それを移植する「自家培養口腔粘膜上皮シート移植」が開発されました。

自家培養口腔粘膜上皮シート移植」は、SJSあるいはTENによる高度視力障害や、難治な上皮欠損を適応疾患として、先進医療Bとして平成25年7月に承認されました。京都府立医科大学附属病院または神戸市の先端医療センター病院の二施設で治療を受けることができます。

手術以外の方法として、京都府立医科大学眼科とサンコンタクトレンズ(株)が共同で開発し、新医療機器として承認された輪部支持型ハードコンタクトレンズを装用することで、視力改善、乾燥による痛みの改善や、目の表面の安定化を得る場合があります。

輪部支持型ハードコンタクトレンズは、直径13~14ミリと通常のハードコンタクトレンズよりも大きく、装着によりレンズと角膜のあいだに涙液が入り、角膜表面の凹凸不正が緩和されて視力補正が可能になります。さらにはレンズが涙液の蒸発を抑制し、ドライアイに伴う症状を緩和します。
効果は患者さんによって異なりますので、テスト装用を行って処方するかどうかを決めます。 平成28年10月から京都府立医科大学眼科で処方を開始し、平成29年から慶応大学、東京歯科大学で処方開始の予定となっています。