京都府立医大、スティーブンスジョンソン症候群とTEN発症に関与の遺伝子変異を特定

京都府立医科大学大学院視覚機能再生外科学の研究グループは、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死症(TEN)という薬疹の発症に、特定の遺伝子の変異が関与していることを突き止めました。

ゲノムを解析したところ、「遺伝子多型」と呼ばれる高リスクタイプの遺伝子配列をIKZF1遺伝子に持つ人は免疫応答に異常をきたし、日本人の場合、遺伝子多型を持たない人より約2.7倍発症しやすいことがわかりました。検証では日本人の他、韓国人とインド人、ブラジル人のゲノムを解析。IKZF1遺伝子多型を持つ人では、ブラジル人を除く人種で発症確率が上がることが分かりました。

SJSおよびTEN発症者の約3割に重篤な後遺症が残ります。そのうちの95%が目に起こり失明に至ることも多く、原因の多くが市販の風邪薬の服用によるものとされています。

掲載媒体

  • 2015年2月9日 KBS京都
  • 2015年2月10日 日刊工業新聞Business Line
  • 2015年2月11日 京都新聞